W偉業上野に特別表彰 来季へ東京へ「若手スター出るよう引っ張る」

[ 2016年12月10日 05:30 ]

日本女子ソフトボールリーグ表彰式

リーグ特別表彰を受けた上野由岐子(前列左4人目)、スポーツニッポン新聞社・河野俊史社長(同5人目)、日本ソフトボール協会・徳田会長(同6人目)と各賞受賞の選手
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 「第49回日本女子ソフトボールリーグ」(日本ソフトボール協会、日本女子ソフトボール機構主催、スポーツニッポン新聞社ほか後援)の表彰式が9日、大阪市のヒルトン大阪で行われた。最高殊勲選手賞は太陽誘電の藤田倭(25)が初受賞。リーグ通算200勝と2000奪三振を遂げたビックカメラ高崎の上野由岐子(34)はリーグ特別表彰を受賞、日本ソフトボール協会・徳田会長からクリスタルが贈られた。

 記録にも記憶にも残る名投手にまた一つ、勲章が加わった。同一年にリーグ史上初の通算200勝と2000奪三振を達成。リーグ特別表彰を受けた上野は照れくさそうに壇上に上がった。

 「個人的にはケガもしてこんなに休んだことはないというシーズンでした。でも、五輪の復帰も決まったり、200勝だったり…。よく分からないシーズンでしたね」

 5月に左ふくらはぎ肉離れにより、戦線離脱。過去最も投球回数は少なかった。チームの勝利を第一に考えるエースとしては苦笑いで振り返るしかなかったが、自身への期待度は近年で最も高いシーズンだった。14年の世界選手権前から痛めていた左膝が回復。「久しぶりに気持ち良く投げられて調子も良すぎた。だから羽目を外しすぎましたね」。球速116キロをマークするほどの想定外の好調が思わぬ故障の一因だったと明かした。

 シーズン中に復帰を果たし2つの大記録を樹立。17年目の来季、さらには東京五輪と周囲は騒がしい。「若手のさらなるスターが出るよう引っ張っていければ」。寡黙なエースは今後もマウンドで雄弁に語る。

 ▼太陽誘電・藤田(MVP、最多勝、本塁打王、打点王の4冠)MVPは本当にうれしいし、最多勝と打点王はチームのみんなの力を借りて獲れたものです。

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2016年12月10日のニュース