奈紗　米ツアー出場権ゲット！78も貯金生きた14位「今は寝たい」

通算５アンダーで米女子ゴルフツアー出場権を獲得し、母親の博美さん（右）と喜ぶ畑岡奈紗
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　米女子ゴルフツアーの最終予選会は４日、フロリダ州デイトナビーチのＬＰＧＡインターナショナルのヒルズコース（パー７２）で最終ラウンドが行われ、畑岡奈紗は４ボギー、１ダブルボギーの７８と崩れたが、通算５アンダー、３５５の１４位で出場権を獲得した。１９位までの上位２０人が来季の大半の試合に出場できる。

　１７歳が夢への一歩を踏み出した。畑岡はこの日、７８と崩れたものの、第３日まで首位に立っていた貯金を生かし、１４位に入った。これで来季は大半の試合に出場できる。「３日目までは自分が思っている以上のゴルフができたが、残り２日は自分の甘さだと思う。当分ゴルフはしたくない。今は寝たい」と苦笑いで長い５日間を振り返った。

　４位から出た最終日は重圧から「凄く苦しかった」という。９番から４連続ボギー、１４番はダブルボギーと泥沼にはまったが、冷静さは失わなかった。１５番パー３の第２打はラフとカラーの境目から巧みに寄せてパーセーブ。練習してきた小技が土壇場で生きた。

　１月下旬に開幕する米ツアーの新シーズンでは憧れの宮里藍と同じ舞台に立ち、世界のトップを目指す。「（シード権を得られる）賞金ランク８０位以内を目指して、できれば１勝できるように頑張りたい」と抱負を語った。将来の目標は全米女子オープン優勝と２０年東京五輪での金メダル。「まだ全ての面で足りない。オフにしっかりトレーニングをしたい」。浮かれることなく気を引き締めた。