飯塚 来年世界陸上でメダル再び!「日本の力を証明できる」

[ 2016年12月6日 05:30 ]

「FOR ALL 2016」表彰式 ( 2016年12月5日    東京ドームホテル )

スポーツニッポンフォーラム「FOR ALL2016」受賞の喜びを語る飯塚翔太
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 世界のボルトを驚かせた侍スプリンターに、新たな勲章が加わった。リオ五輪の陸上男子400メートルリレーの日本チームを代表してスポットライトを浴びた飯塚翔太(25=ミズノ)は、「名誉ある賞を頂けて光栄。足し算では勝てないけど、チームで見えない力が発揮されたと思う」と胸を張った。

 リオ五輪では2走を務めた。表彰式では決勝の映像を見ながら自身が解説。山県からバトンを受ける前は「顔面の皮膚が突っ張って破れそうだった。興奮で震えていた」と明かした。バックストレートを疾走している間の記憶はなく、覚えているのは3走・桐生にバトンをつなぐ直前だという。アンカーのケンブリッジがフィニッシュした際は「銀か銅かどっちだ!って気持ちで見ていた」と振り返った。

 偉業から3カ月以上が経過。チーム最年長の25歳は来季を見据えて練習を開始し、自身の体の変化に気づいた。「いろんな人に25歳になったら体が変わるって言われて。筋肉痛が2日後にくる」と苦笑いを浮かべた一方で、「練習を再開しても感覚が戻るのが凄く早かった」と明かした。

 来季の目標は100メートルでの自己記録(10秒22)の更新、200メートルで世界選手権(英国・ロンドン)の決勝進出、400メートルリレーでは再び世界の表彰台に上がること。「100メートルの10秒22は恥ずかしいですからね。個々のスピードを上げればさらに高度なバトンパスもできる。リレーでもう一回メダルが獲れれば、日本の力を証明できる」。個人の、日本のターゲットに向かって、飯塚は加速を続ける。

 ▽リオ五輪の男子400メートルリレーVTR 5レーンの日本は、第1走者の山県が号砲への反応時間が0秒144という絶妙なスタート。第2走者はチーム最年長の飯塚。リオ五輪100メートルで銀メダルを獲得したガトリン(米国)らに引けを取らない走りで第3走者の桐生につないだ。桐生は左のレーンのジャマイカ、さらにもう1つ左の米国を抑え、トップでケンブリッジにバトンを渡した。アンカーのケンブリッジは世界最速男のボルト(ジャマイカ)と壮絶なデッドヒートを展開し、2位でフィニッシュ。日本新&アジア新となる37秒60で銀メダル。

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