松山 圧逃V!「苦しかった」中盤我慢し全英覇者振り切った

[ 2016年12月6日 05:30 ]

米男子ゴルフ慈善大会ヒーロー・ワールドチャレンジ最終日 ( 2016年12月4日    バハマ・ナッソー アルバニー・バハマ=7302ヤード、パー72 )

優勝し、ホストを務めるウッズと握手する松山(AP)
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 首位で出た松山英樹(24=LEXUS)は2バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの73とスコアを落としたものの、通算18アンダーの270で逃げ切って大会初優勝した。腰の手術などで昨年8月以来の実戦復帰となったタイガー・ウッズ(40=米国)は76で回って通算4アンダーの15位だった。ウッズがホストを務める今大会はツアー非公式で世界ランキングの上位者で争われた。

 松山はスコアを落としたものの全英オープン覇者ステンソンを振り切って、ウッズがホストを務める大会を初制覇した。米ツアーの公式サイトによると「タイガー・ウッズの試合で勝てるということは僕にとっては大きなこと。凄くうれしかった」と素直に喜んだ。

 3番パー5でバンカーからの第3打を1・5メートルに寄せてバーディー先行。9番パー5は第2打でグリーン近くに運び50センチに寄せて通算21アンダーとした。しかし10番でバンカーから“ホームラン”してダブルボギー。14番は3パットのボギーとし「凄く苦しかった」と漏らした。それでもその後はパーセーブを続け「ボギーを1つ打つと追いつかれると思った。16番からはいいプレーができたかなと思う」と満足げに振り返った。

 今週は専属の進藤大典キャディーではなく岩田寛らのバッグを担いでいる乾芽衣キャディーとコンビを組んでいる。それでも強さを見せつけた。

 これで個人戦では10月以降は国内外の5試合に出場し、日本オープン選手権、HSBCチャンピオンズなど4勝をマーク。10月の日本オープン第2日から続けていた連続60台は18ラウンドで止まったが、全盛時のウッズをほうふつさせる好調ぶりに「少しでも勝てるように一生懸命やっている成果が表れているのかな」と話した。

 年内最終戦を最高の形で締めくくったが「目標はマスターズで勝つことなので、それまでの試合で1つでも多く勝てるように」と悲願のメジャー制覇へ浮かれる様子はない。「このフィールドで勝ったことに自信を持って、次にリードした場面でもっといいプレーができるように頑張っていきたい」と2017年の飛躍を期した。

 ◆松山は6位 男子ゴルフの4日付最新世界ランキングが発表され、松山英樹は6位で前週と変わらなかった。日本ツアー最終戦で2位になり、賞金王に輝いた池田勇太は37位から34位に上がった。谷原秀人は57位、石川遼は94位、片山晋呉は99位。トップ10は変動せず1位はジェーソン・デー(オーストラリア)、2位はロリー・マキロイ(英国)、3位はダスティン・ジョンソン(米国)だった。

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