国枝3連覇夢散…涙 手術で調整遅れ準々決勝敗退

[ 2016年9月15日 05:30 ]

準々決勝、リターンする国枝

リオデジャネイロ・パラリンピック 車いすテニス 男子シングルス準々決勝 国枝慎吾3―6、3―6ジェラール

(9月13日)
 最後まで国枝の本来のパフォーマンスは戻らなかった。過去12勝2敗のジェラールに対し、得意のストローク戦で押されて、サーブでも5度のダブルフォールトを犯すなどミスが出た。リズムに乗れないままストレートの完敗。3連覇を逃した王者は「試合勘が戻りきらなかった。僕自身のプレーをしたいと思ったけれど出せなかったのが凄く残念です」と言って、目を赤く腫らした。

 4月に手術し、6月に痛みが再発した右肘は「全く問題なかった」。ただ、治療とリハビリで約1カ月テニスから離れたことで、調整が間に合わなかった。過去2年間は4大大会のシングルス全てを制するなど絶好調だっただけに「苦しい一年でした。昨年にパラリンピックがあったら、と何度も何度も思うくらい」と本音も漏れた。ダブルスの準決勝にも敗れ、メダルの可能性は同3位決定戦のみとなった。

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2016年9月15日のニュース