ＳＲサンウルブズ笹倉「ブランドみたいなもの」五郎丸に挑戦状

海外遠征前最後の練習でタックルバッグを手に指示を飛ばす笹倉康誉

　スーパーラグビー（ＳＲ）のサンウルブズが都内で練習を行い、前日に日本代表に初選出されたＦＢ笹倉康誉（やすたか、２７＝パナソニック）は「どんな形でも（キャップを）持っているのといないのは違う。最後まで残りたい」と６月のカナダおよびスコットランド戦出場に意欲を示した。

　同ポジションのライバルはもちろん、１５年Ｗ杯代表の五郎丸（ヤマハ発動機）だ。関東学院大１年当時、早大４年だった五郎丸は「ブランドみたいなものだった」といい、常に目標であり続けた。サンウルブズ始動前の２月には１９年Ｗ杯代表入りへ「（五郎丸を）ブッ倒したい」と宣言。この日は「実はあまり話したことがない。ちょっと気まずい」と自身の宣言には苦笑いも、ようやく同じ土俵に立つチャンスを得て「サンウルブズではＷＴＢで出ているが、代表ではＦＢで挑戦したい」と話した。

　４３人が選出された代表だが、６月４日に実際に招集されるのは約３０人。マーク・ハメット・ヘッドコーチ代行もサンウルブズでのプレーを材料に最終選考する意向を示している。２１日には五郎丸のレッズとも対戦するだけに、直接対決でジャパンの１５番を争う覚悟だ。