琴勇輝「ホゥッ」封印…審判部から注意され決断

[ 2016年5月5日 05:30 ]

朝稽古する新関脇の琴勇輝

大相撲夏場所

(5月8日 両国国技館)
 大相撲の新関脇・琴勇輝(25=佐渡ケ嶽部屋)が夏場所(8日初日、両国国技館)からトレードマークとも言える「ホゥッ」を封印することになった。千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で行われた4日の朝稽古後に明言した。

 立ち合い直前に、せき払いをするような動作から独特の大きな声を出すルーティンは、気合を入れるために三段目時代から続けてきた。一連の動きはファンにも定着しており、12勝を挙げて初の殊勲賞に輝いた春場所でも大歓声を浴びていた。だが、4月26日の力士会で、土俵上の所作の乱れに対して注意喚起するために同席した審判部の幹部の一人から「土俵上で雄叫びを上げるとは昔なら考えられない。目に余る」と指摘された。琴勇輝は「言われたことを受け止める姿勢が大事」と封印を決断した。

 4月下旬から激しいせきが止まらず、気管支ぜんそくと診断された。関取衆と稽古を行えないまま新関脇場所に臨むことになりそうだが「自分は当たって押す相撲。本場所で取りながら感覚を戻すしかない」と気持ちでカバーする。「お客さんには“ホゥッ”に注目するのではなく、きっぷのいい相撲を見てもらいたい」と気合を込めた。

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2016年5月5日のニュース