佐々木翔 引退表明から“大逆転”リオ切符 桃田代役「僕しかいない」

[ 2016年5月5日 15:15 ]

バドミントン男子シングルスの佐々木翔

バドミントン リオデジャネイロ五輪代表決定

 世界バドミントン連盟(BWF)は5日、リオデジャネイロ五輪出場選手が決まる世界ランキングを発表し、日本は5種目で計6つの五輪出場権を獲得した。4月28日発表の世界ランキングで桃田賢斗(21=NTT東日本)の名前が外れたことで、男子シングルスの日本人最上位となった佐々木翔(33=トナミ運輸)は、この種目唯一の出場権を獲得した。

 違法カジノ店でバカラ賭博をしていた桃田の世界ランキングの取り消しが決定したことで、バドミントン男子シングルス代表のリオ五輪出場への流れが大きく変化。佐々木が日本人最上位となり、大逆転での夢舞台出場が決まった。

 今季限りでの引退を表明していたベテラン。世界ランクを上げるために臨んだ最後の試合、アジア選手権(中国・武漢)では1回戦敗退。順位を上げることができず五輪への道は厳しくなったはずだったが、世界ランク2位だった桃田の違法カジノ問題で一変。“棚ぼた”的に五輪切符を手中にした。

 桃田の代役という形でもあるが「代わりができるのは、認め合い、戦ってきた僕しかいない。出られることも試練。軽くは考えない」と話していた佐々木。日本勢初のベスト8入りを果たした前回ロンドン大会に続く2度目の五輪へ。33歳のベテランが最後の花道を飾る。

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