75歳君原さん、ボストン完走 フルは最後か「肉体的に厳しい」

[ 2016年4月19日 16:21 ]

ボストン・マラソンで4時間53分14秒で完走した君原健二さん

 1968年メキシコ五輪男子マラソン銀メダルの君原健二さんが18日、ボストン・マラソンを4時間53分14秒で完走した。「走ることはやめないが、肉体的に75歳では厳しいと感じた」としみじみと話し、人生をささげたフルマラソンは74回目の今回が最後となる可能性も出てきた。

 120回目を迎えた伝統の大会は50年前の優勝者を招待することが慣例となっており、君原さんは「もう一度ボストンで走る」という思いを胸に練習を続けてきた。だが3月には右脚を痛めて1カ月間で55キロしか走れず、不安と期待を抱えて臨んでいた。

 ボストン名物の終盤の「心臓破りの丘」に差しかかると「こんなに厳しい坂だったか」と心が折れかけた。それでも「沿道の応援や一緒に走った市民ランナーのおかげで歩かずに済んだ」と難所を乗り切った。胸につけた日の丸の誇りと声援を力に見事に42・195キロを走り抜いた。(共同)

続きを表示

この記事のフォト

2016年4月19日のニュース