リオ金でボーナス5000万円 ミキハウス木村社長大盤振る舞い

[ 2016年4月19日 05:30 ]

ミキハウス本社を訪れた鈴木(中列左から2人目)と小関(後列左端)ら。中列右端は山部、右から2人目は木村社長

 聡美に最大5000万円が用意された。ミキハウスの競泳チームと柔道チームが18日、大阪府八尾市の本社で行われた競技報告会に参加。木村皓一社長(71)は競泳に関して金メダル=5000万円、銀メダル=2000万円、銅メダル=500万円をプレゼントすることを約束した。同社からは現時点で7競技16人の所属選手がリオデジャネイロ五輪出場権を獲得。総額3億円のニンジン作戦が競泳の鈴木聡美(25)ら日本のメダルラッシュを後押しする。

 鈴木聡美らも目を丸くするボーナスだ。報告会に訪れた選手、その激励に集まった大勢の社員の前で、木村社長がえびす顔で大盤振る舞いを約束した。

 「五輪の報告会をするのは9月かな。そこでは大きな小切手を用意しておきます。0がいくつかは分からないけれど」

 決してリップサービスではない。報道陣に説明した報奨金の内訳は、競泳などは金メダル「5000万円」、銀メダル「2000万円」、銅メダル「500万円」。現時点で7競技16人の所属選手が出場予定で、競技や種目によって金額は異なるものの、総額3億円を用意。総額を超えても「そりゃ払います」と青天井で報いる考えだ。

 同社長はこれまでも五輪に出るスポーツ選手を支援。柔道3連覇の野村忠宏さん、卓球の平野早矢香さんなどが五輪でメダルを獲得してきた。今大会で金メダル候補はテコンドーの浜田真由、柔道の山部佳苗ら。あいさつで「金メダルを社長の首にかけたい」と語った競泳の小関也朱篤は「モチベーションになる」と目を輝かせた。

 ロンドン五輪では日本オリンピック委員会が金300万円、銀200万円、銅100万円の報奨金を定め、競技団体によっては独自に報奨金を贈るところもあったが、それと比べても破格。前回平泳ぎ100メートルで銅、200メートルで銀メダルを獲得し、2大会連続メダルを目指す鈴木が「自分の目標を見失わないようにやりたい」と語ったようにあくまで競技優先ながら、ご褒美があるとないとでは大違い。リオでミキハウス旋風が吹き荒れるかもしれない。

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2016年4月19日のニュース