リオ競歩男子代表6人を発表…谷井、陸上チーム主将就任に意欲

[ 2016年4月19日 05:30 ]

ポーズをとるリオ五輪の陸上男子競歩代表。左から松永大介、高橋英輝、谷井孝行、森岡紘一朗

 陸上ニッポンの主将は任せろ。日本陸連は18日、リオデジャネイロ五輪の競歩男子代表として、既に内定していた男子50キロの谷井孝行(33=自衛隊)らに加え、同種目で17日の日本選手権2位の荒井広宙(27=同)、20キロは12年ロンドン五輪代表の藤沢勇(28=ALSOK)を新たに選出して発表。谷井は昨夏の世界選手権で日本勢唯一の表彰台となる銅メダルを獲得しており、陸上チームの主将に意欲を見せた。

 昨夏の世界選手権で日本に唯一のメダルをもたらした33歳なら、大役に適任だ。まだトラックやフィールド種目の選考が終わっていないが、谷井はリオ五輪陸上の主将就任について「もし、そういう話をいただけるなら、ぜひ」と意欲を見せた。4大会連続の夢舞台。「ミーティングでまとめるとかではなく、今まで積み上げてきたものを、背中で見せていきたい」と早くもキャプテンシーをにじませた。

 世界選手権で代表に内定してから、リオでのメダル獲得だけを見据えて調整を続ける。過去の3大会では04年アテネの20キロでの15位が最高。「これまでと違って、明らかにメダルを狙える位置にいる。苦しかった3大会の借りを返したい」。リベンジに燃える33歳が、陸上ニッポンの先頭を歩く。

 ◆谷井 孝行(たにい・たかゆき)五輪代表は04年アテネから4大会連続。世界選手権は6大会連続で出場し15年北京大会50キロで日本競歩初の銅メダル。14年アジア大会優勝。富山・高岡向陵高、日大出。1メートル67、57キロ。33歳。富山県出身。

 ◆森岡 紘一朗(もりおか・こういちろう)08年北京、12年ロンドン両五輪代表。世界選手権は05年から13年まで5大会連続出場し、11年大邱大会は50キロで5位入賞。長崎・諫早高、順大出。1メートル84、64キロ。31歳。長崎県出身。

 ◆荒井 広宙(あらい・ひろおき)11年から世界選手権に3大会連続出場し、15年北京大会50キロで4位。日本選手権は昨年、初優勝した。長野・中野実高(現中野立志館高)、福井工大出。1メートル80、62キロ。27歳。長野県出身。

 ◆藤沢 勇(ふじさわ・いさむ)長野・中野実高(現中野立志館高)から山梨学院大へ進み、4年生だった09年に世界選手権初出場。12年に20キロの日本選手権を初制覇し、ロンドン五輪代表入り。1メートル65、53キロ。28歳。長野県出身。

 ◆高橋 英輝(たかはし・えいき)岩手・花巻北高2年で競歩を始め、岩手大時代から日本の第一線で活躍。20キロで15年世界選手権47位。2月の日本選手権では2連覇した。1万メートル競歩の日本記録も持つ。1メートル75、56キロ。23歳。岩手県出身。

 ◆松永 大介(まつなが・だいすけ)神奈川・横浜高1年から競歩を始め、12年全国高校総体の5000メートルで優勝。14年世界ジュニア選手権の1万メートルでは金メダルに輝いた。東洋大4年。1メートル74、58キロ。21歳。神奈川県出身。

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