青木新会長 豪華布陣で立て直し!ジャンボ&丸ちゃん入閣

[ 2016年3月5日 05:30 ]

報道陣の質問に答えるJGTO・青木功会長

 男子ツアーを統括する日本ゴルフツアー機構(JGTO)は4日、都内のホテルで開いた社員総会、理事会で役員改選を行い、スポニチ本紙既報通り海老沢勝二会長(81)が退任し、青木功(73=フリー)が新会長に就任した。任期は2年。選手出身の会長は08年まで務めた初代の故島田幸作氏以来となる。青木会長は特別顧問に尾崎将司(69=セブンドリーマーズ)、新設の相談役に丸山茂樹(46=セガサミーホールディングス)を起用。豪華な布陣で男子ツアーの立て直しを図る。

 JGTO新会長に就任した青木は「会長の職務は難しいかもしれないけど、ゴルフ界にお世話になったお返しをしたい。やるからにはゴルフ人生を懸ける」と力強く決意を語った。

 低迷する男子ツアーの立て直しが課題となる。男子ツアーの試合数は減少傾向にあり今季は26試合(国内24試合、海外2試合)。賞金王5度、選手一筋だった青木会長は「できれば35~36試合くらいにしたい。1つでも2つでも増える方向にもっていきたい」と話した。

 そのために「人を育む」との理念を掲げた。選手を再教育しファンサービスやスポンサー対応を改善する。会話を増やすためにアマと同じティーグラウンドを使用するなどプロアマの方式の見直しも検討。自らも可能な限りプロアマに参加し営業活動にも汗を流す。

 就任にあたり重視したのが選手の意見を取り入れやすい体制づくりだった。宮里優作(35=フリー)をジャパンゴルフツアー選手会会長として初めて副会長に抜てき。自身も含め過去最多となる8人のプロゴルファーを理事に選任した。

 目玉はレジェンド2人の起用。日本ゴルフ界をともにけん引してきたライバル尾崎将を特別顧問に招へいした。自ら口説いたことを明かし「いろんなものを残したジャンボに協力してもらいたい。具体的にはこれからだが、ジャンボの目が光っているだけで違う」と話した。

 さらに日米両ツアーで実績のある丸山を相談役に据えた。「私と若い選手ではおじいちゃんと孫くらい年齢が違う。クッション役になってほしい」と自らと若い世代をつなぐ役割を託す。「オールスター内閣」で男子ツアーの改革を推し進める。

 ◆青木 功(あおき・いさお)1942年(昭17)8月31日、千葉県生まれの73歳。14歳でゴルフを始め、中学卒業後、東京都民ゴルフ場にキャディーとして就職。我孫子GCなどで腕を磨き64年にプロ転向。71年関東プロでツアー初優勝。76年に初の賞金王に輝き78年から4年連続で賞金王。ツアー通算51勝を挙げている。海外でも活躍し、80年全米オープンではジャック・ニクラウスと死闘を演じ2位。83年ハワイアン・オープンで日本人として米ツアー初優勝。04年、世界ゴルフ殿堂入り。13年に日本ゴルフ殿堂入り。昨年11月に旭日小綬章を受章。1メートル80、80キロ。

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