A案「100年続くスタジアム」維持管理抑制にも配慮

[ 2015年12月23日 05:30 ]

新国立競技場の新たな建設計画で、公表されたA案のイメージ図(技術提案書よりJSC提供)

新国立競技場建設計画決定

 A案は「100年続くスタジアム」を掲げ、耐久性の高い資材の活用などで維持管理費の抑制にも配慮した。屋根は木材と鉄骨とのハイブリッドで、木の持つ温かな質感を生かし「日本らしさ」を演出した。木材は加圧処理を施し、強度や耐久性を高めた国産のカラマツやスギの集成材を使用。植栽や自然風を利用した暑さ対策のほか、雨水や地下水の活用、太陽光発電など「環境共生型スタジアム」もキーワードに挙げた。

 観客席はすり鉢状の3層スタンドで、臨場感と安全性の両立を図った。車いす席を会場全体に配し、全ての席にエレベーターでのアクセスを可能にした。最上階の5階には緑地を配した「空の杜」を設け、一般市民にも開放する。

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2015年12月23日のニュース