引退表明コービー 故郷で76ers戦 声援に感謝「特別な1日」

[ 2015年12月2日 14:55 ]

ブライアントに声援を送る76ersのファン(AP)

 NBAは1日に各地で6試合を行い、今季限りでの現役引退を表明したレイカーズのコービー・ブライアント(37)は故郷フィラデルフィアを本拠にしている76ersと対戦。試合開始から12秒、39秒、1分16秒とあっという間に3本の3点シュートを決め、2万510人のファンからは敵チームの選手であるにもかかわらず“MVPコール”がわき起こった。

 しかし後半は失速。結局フィールドゴール(FG)は26本中7本、3点シュートは17本中4本、フリースローは4本中2本の成功に終わり(計20得点)、チームは91―103(前半58―50)で敗れて7連敗で2勝15敗となった。ブライアントの今季FG成功率は30・1%。自己ワーストだった昨季(37・3%)を依然として大きく下回っている。

 一方、76ersはリーグ記録に並んでいた開幕からの連敗を「18」で阻止し、今季19戦目でようやく初白星。今年3月25日にナゲッツを99―85で下して以来、251日ぶりに勝利を収めた。ドラフト外入団で3季目のフォワード、ロバート・コビントン(24)はチーム最多の23得点をマーク。後半を53―33と圧倒して昨季から続く北米プロスポーツ界の最長連敗も「28」でくい止めた。

 序盤でブライアントに声援を送っていたファンも第4Qになると“BEAT・LA(ロサンゼルスを倒せ”と連呼。第4Q2分57秒にブライアントはいったんベンチに下がったあと、7分55秒から再びコートに登場したが、フリースロー1本を決めただけで流れを変えることはできなかった。

 それでもブライアントは「こんな感じの反応は予想していなかった。特別な1日になった」と声援を送ってくれた76ersのファンに感謝。アリーナには76ersのOBで“ドクターJ”の愛称で人気があったジュリアス・アービング氏(65)も姿を見せ、フィラデルフィアのもう1人のヒーローをねぎらった。

 レイカーズはこれがロード8連戦の初戦。今後はワシントンDC(2日)→アトランタ(4日)→デトロイト(6日)→トロント(7日)→ミネアポリス(9日)→サンアントニオ(11日)→ヒューストン(12日)と移動してくが、各地でブライアントとの“お別れムード”が高まっていくだろう。

 ウィザーズは敵地クリーブランドでキャバリアーズを97―85(前半54―43)で退けて7勝8敗。10年ドラフトで全体トップに指名されたガードのジョン・ウォール(25)が今季自己最多の35得点を挙げて連敗を4で止めた。キャバリアーズは13勝5敗。レブロン・ジェームズ(30)は24得点13リバウンドを稼いだもののターンオーバーも9回犯し、チームはホームで今季初黒星(9勝1敗)を喫した。

 マジックも敵地ミネアポリスでティンバーウルブスに96―93(前半54―41)で競り勝って4連勝で10勝8敗。開幕前の予想を覆して序盤戦では健闘している。ティンバーウルブスは連敗で8勝10敗。ホームでは2勝7敗と苦戦が続いている。

 <その他の結果>ネッツ(5勝13敗)94―91サンズ(8勝10敗)、グリズリーズ(11勝8敗)113―104ペリカンズ(4勝14敗)、マーベリクス(11勝8敗)115―112(延長)トレイルブレイザーズ(7勝12敗)

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