真央、復帰後は“ハーフハーフ調整”で演技の質上げる

[ 2015年11月10日 06:26 ]

北京から帰国した浅田真央

 “ハーフハーフ調整”で進撃する。フィギュアスケート女子で2季ぶりのGPシリーズとなった中国杯(中国・北京)を制した浅田真央(25=中京大)が、休養前の13~14年シーズンまでとは調整方法を変えていることが9日、分かった。

 休養前は愛知県にある中京大のアイスリンクをメーンに練習していたが、今年5月に現役続行を決断後は佐藤信夫コーチ(73)の拠点・新横浜と半々の割合で練習。この日、羽田空港に帰国した浅田は、新たな調整法で次戦のNHK杯(27日開幕、長野)に向かう。

 中京大では佐藤コーチが不在の時も多かったが、新横浜での練習を増やすことで師弟の時間がより濃密になる。技術面は同コーチが指導し、振り付けなどを同コーチの妻・久美子コーチが助言。スピンやステップのレベルの取りこぼしを防ぐため、ルールに熟知したスタッフも練習を見守る。

 浅田は「ガムシャラな練習が全て」とは考えていない。フィギュアのナショナルトレーニングセンターに指定されている中京大では、他の強化指定選手も汗を流す。他のスケーターに触発され、追い込みすぎることもあったが、新横浜ならその心配はない。自分のペースで練習に臨んでいる。

 NHK杯で3位以内に入れば、12月のファイナル(スペイン・バルセロナ)への進出が決まる。中国杯のフリーではトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めたものの、続く3―3回転で転倒、3回転ルッツが2回転になるなどミスが相次いだ。「難易度の高いジャンプが3つ続くのは大きな壁。3つのリズムをもっともっともっと自分の中に入れていかないと」。これからも“ハーフハーフ調整”を続けていき、演技の質を上げていく。

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