イ・ボミ、ホステス大会で狙う!女子初の年間賞金2億円突破

[ 2015年10月22日 05:30 ]

プロアマ戦で桑田真澄氏(右)とラウンドするイ・ボミ

 国内ツアー屈指の賞金総額1億4000万円を誇る4日間のビッグトーナメント「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」は22日、兵庫・マスターズGCで開幕する。ホステスプロのイ・ボミ(27=韓国・マスターズGC)は21日、プロアマ戦に参加。現在、賞金ランク1位で夢の賞金女王に向けて突き進む中、今大会で優勝すれば獲得賞金は2億円の大台を突破。前人未到の快挙を視野に、実力者がギアを上げる。

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 大事なホステス大会で大記録を達成するチャンスがあると知れば、燃えないわけがない。イ・ボミはプロアマ戦を経てコースの最終チェックを済ませると「調子は良いと思う。もちろん疲れているけれど、良いと思わないと勝負できないし、勝負できるようにしたい」と力を込めた。

 今季は向かうところ敵なしの状態だ。出場27試合で優勝5回、優勝を含むトップ10が19回。獲得賞金は1億8088万4066円で、横峯さくらが保持していた年間獲得賞金最高額の1億7501万円(09年)の記録を塗り替えた。さらに、今大会で優勝して賞金2520万円を獲得すれば、年間獲得賞金2億円突破という金字塔を打ち立てることができる。女子ツアー史上初。女子に比べて賞金が高い男子ツアーでも年間2億円を稼いだのは94年の尾崎将司、01年の伊沢利光、13年の松山英樹の3人しかいない。大台突破への意気込みを問われると「周りが記録、記録という時は(成績が)良かったので、もっと言ってください」とおどける余裕も見せた。

 今大会を含めて残り6試合。優勝すれば悲願の賞金女王戴冠を大きく引き寄せることにもなる。賞金ランク2位のテレサ・ルーは前週の富士通レディースでイ・ボミに並ぶ今季5勝を挙げたばかりと手ごわいが、その差は約5160万円。「テレサが優勝しなかったら(賞金女王という)私の目標も大丈夫と思っちゃうから、テレサがいることがありがとうと思いたい」と存在がモチベーションにつながっているライバルは、この日のプロアマ戦を右肘痛のため3ホールで棄権した。本戦に出場できるかは定かではないが、それを伝え聞いたイ・ボミは「お互いにいい戦いがしたい」と“直接対決”を熱望した。

 今大会に全力を注ぎ、次週は休養に充てて韓国に帰省する。「優勝して2億円を超えたら一番最高だと思うので、優勝争いできるように頑張る」。ホステス優勝で新記録達成となれば、これ以上ない最高のシナリオだ。

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