表純子「耐えて」2年ぶりV 連続出場ストップ危機乗り越えた

[ 2015年9月28日 05:30 ]

笑顔で写真に納まる(左から)若林、森田、表、青山、キャディーを務める夫の広樹さん、井芹

女子ゴルフツアー ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン最終日

(9月27日 宮城県利府町 利府ゴルフ倶楽部=6534ヤード、パー72)
 表純子(41=中部衛生検査センター)が2バーディー、ボギーなしの70で回り、通算11アンダーで初日からの首位を守って完全優勝した。13年ヨネックス・レディース以来2年ぶりのツアー通算4勝目。同じく首位スタートの大山志保(38=大和ハウス工業)は73で回り、通算8アンダーの2位。3位から出たアマチュアの勝みなみ(17=鹿児島高2年)は74と崩れ通算4アンダーの6位だった。
【最終R成績】

 目尻が下がりっぱなしだった。2年ぶりの優勝を飾った表は「本当にうれしい。ショットがあまり良くないので、耐えて、耐えて」と笑った。

 首位に並んだ大山とのマッチレース。4番で6メートルのバーディーパットを決めて、ボギーの相手に2打差を付けた。その後は我慢。15番は2メートル、16番は4メートルのパーパットを沈めてしのぎ、17番で4メートルのチャンスをものにした。ボギーは初日の2つだけと堅実なゴルフで3日間首位を守り続けた。

 11年開幕戦からこの大会まで166試合連続出場でツアー記録を更新。表自身も「皆が“記録を伸ばして”と応援してくれるのでやめるわけにはいかない」とこだわりを持っている。ただ今週は記録ストップの危機だった。旅先で愛用する“マイ枕”をゴルフ場に送ってしまい、ホテルの枕で就寝。その影響で首から背中に痛みが出た。キャディーの夫・広樹さん(44)は棄権を勧めたが強行出場して記録を継続しただけでなくタイトルまで手に入れた。

 「(背中の状態は)100%じゃない。でも棄権しなくて良かった。これでまた休めなくなった」とまた目尻を下げた。

 41歳は「体力は若手に負けない。遊ぶ体力も」と胸を張る。1月に若手とグアム合宿。朝からラウンド、午後はテニス、プールトレ、さらに「夜は宴会3時間」が日課。脱落する若手を横目に表は平気な顔でこなした。

 この優勝でLPGAツアー選手権リコー杯(11月26日開幕、宮崎CC)出場権を獲得。賞金ランク20位に浮上し富士通レディース終了時の上位35人が出場するスポニチ主催TOTOジャパン・クラシック(11月6日開幕、三重・近鉄賢島CC)も当確。200を目標にしている連続試合出場記録はまだ伸びそう。鉄の女は若手へのメッセージを求められ「こんなおばさんに負けるなとお尻を叩いてあげたい」と笑い声を響かせた。

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