砂村光信氏 サモア戦展望 守備を早く上げスペース与えるな

[ 2015年9月28日 10:55 ]

26日の練習で田中(右)と言葉を交わす小野
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ラグビーW杯イングランド大会

(9月27日)
 サモアの最大の課題はディシプリン(規律)の部分だ。南アフリカ戦でもつまらない反則が目立ち、そのたびにPGを決められたり、エリアを失っていた。置いてあるボールを蹴って遅延行為を取られるなどは“悪気はないけど、ついやってしまう”類いのもの。ジャパンとしては、サモアの特性とも言える「我慢強くない点」を突きたい。

 日本に敗れた南アフリカが目の色を変えてきたとあって、試合は世界ランクどおりの点差がついた。サモアをノートライに封じた南アフリカには大きな相手でも止めてしまう個々の強さがあるが、守備ラインを早く上げるシャローディフェンスはジャパンにとっても参考になる。サモアが初戦で勝った米国は待ちのディフェンスをしていたため、大きくて強い相手ランナーを走り込ませてしまっていた。ジャパンはボールキャリアーがスピードに乗る前に早く詰め、足首に刺さるようなタックルで止めたい。

 また、WTBのA・ツイランギは1メートル94、111キロの巨漢で、1対1になったら止められない。相手バックスに捕らせるようなキックを使う際は、走るスペースを与えない工夫が必要だ。(元U―23日本代表監督)

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