桐生&サニブラウン 両者の弱点補う相乗効果に期待

[ 2015年9月14日 06:30 ]

合同練習計画が浮上した桐生(右)とサニブラウン

桐生&サニブラウン合同練習計画

 100メートルと200メートルは「ショートスプリント」として分類されるが、選手によって得手不得手が明確に表れる。100メートルの自己ベストを2倍したタイムより200メートルの自己ベストが勝る選手は、200メートルが得意と言っていい。10秒01&20秒41の桐生と、10秒28&20秒34のサニブラウン。現状では桐生は100メートル、サニブラウンは200メートルへの高い適性を示している。

 100メートルはスタートやスムーズな加速が要求され、200メートルはコーナリングの技術、トップスピードの持続力が求められる。男子両種目で日本歴代10位以内に名を連ねるのは伊東浩司、末続慎吾、塚原直貴、高瀬慧の4人。世界歴代10位以内でも世界記録保持者・ボルト(ジャマイカ)を筆頭に4人で、両種目でハイレベルな記録を残せるスプリンターは少ない。

 「100メートルも200メートルも走れてなんぼなんで」と言う桐生は、今季初めは200メートルにも積極的に出場する計画を立てていた。サニブラウンは「100メートルのスタートをしっかり出られるようにしたい」と課題を挙げている。練習をともにし、自身の足りない部分を知ることが、2種目のレベルアップにつながる。

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2015年9月14日のニュース