白鵬 いきなり初日黒星も潔く「見ての通り。負けは負け」

[ 2015年9月14日 05:30 ]

隠岐の海(右)は白鵬を寄り切りで破る

大相撲秋場所初日

(9月13日 東京・両国国技館)
 初日黒星の白鵬は「言うことないんじゃないの。見ての通り。負けは負け」と潔く黒星を受け入れた。「(隠岐の海は)巻き替えた瞬間に前に出た。そこらへんの勝負勘が良かった」と相手を褒めた上で「巻き替えた分だけ起き上がっちゃいました」と敗因を冷静に分析。36度目の優勝へ「またあしたから」とすぐに切り替えた。

 いつもと違う初日だった。ここ数年の白鵬は「初日に6~7割でいけば終盤にいいものが出る」と場所前2週間で仕上げる調整スタイル。だが、今回は約20日に及ぶ夏巡業で積極的に稽古を積んだ。さらに場所前。所属の宮城野部屋が耐震性の問題で土俵が使えず、通常より1週間早く出稽古を開始するなど明らかにハイペースだった。

 初日を落としたのは2場所ぶりで、横綱に昇進してから5回目。そのうち3度は優勝も、直近の2度はいずれも苦杯を喫している。この日朝、完成したばかりの移転先の土俵で初めて汗を流した際には「変わらない。土俵の大きさは一緒だから」と強調。「ラストスパートみたいにやっていきたい。相撲人生の。ここで頑張る」と決意を新たにしていたが、いきなりつまずいてしまった。

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2015年9月14日のニュース