19年ラグビーW杯 日本に開催国枠なし!?「現在協議中」

[ 2015年6月13日 05:30 ]

単独取材に応じた国際統括団体ワールドラグビーのW杯統括責任者ギルピン氏

 国際統括団体ワールドラグビー(WR、旧IRB)でW杯統括責任者を務めるアラン・ギルピン氏(42)が12日、都内で単独取材に応じ、19年大会のホスト国である日本に、現時点で出場を可能とする開催国枠を認めていないことを明らかにした。予選方式は現在協議中で、今年9月に開幕するイングランド大会終了後に決定する。最悪の場合、ホスト国の日本が出場できずに日本大会が開催される可能性もある。

 日本大会組織委員会との定期会議のために来日中のギルピン氏は「(開催国枠は)現在協議中だ。予選の仕組みも含めて協議する」と話した。19年大会の出場国枠は20で、15年イングランド大会の12強が自動的に出場できる。日本が12強に入れば世界5地域での予選で7カ国、残り1枠を世界最終予選で争うという、直近2大会の予選方式を踏襲することが可能だ。

 一方で日本が12強に入れなければ、WRは頭を悩ませることになる。開催国枠を認めれば、残る出場枠は7。この場合は世界最終予選が不開催となるか、地域予選での枠の割り振り変更を余儀なくされる。開催国枠を認めなかった場合は日本がアジア予選で敗退し、出場できないという最悪の事態も起こり得る。同氏も「さまざまな選択肢を考えている。一方で19年大会は日本が参加していることが重要」と開催国枠を設けることに前向きな姿勢を見せながらも、確約はしなかった。

 全ては日本が今年の大会で12強に入るか否かが鍵となる。ギルピン氏も個人的希望としながら「19年まで上り調子で行ってほしいし、今年の大会で12強に入るのが一番いい」と期待していた。

 ▽ラグビーW杯の出場枠 最近2大会(11、15年)は前回大会の12強(5チーム総当たりの1次リーグの上位3チーム×4)に加えアフリカ枠1、南北アメリカ枠2、アジア枠1、欧州枠2、オセアニア枠1、世界最終予選枠1で割り振られている。19年日本大会については15年大会12強の自動出場権は確定。開催国枠の有無や各地域団体への枠の割り振りは未定。99年大会でホストユニオンのウェールズが予選免除となった例もあるが、その後4大会のホスト国は自動出場権で出場を確定させている。

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2015年6月13日のニュース