照ノ富士 平成生まれ初の大関へ意欲、夏場所は「2桁以上」

[ 2015年4月28日 05:30 ]

2場所連続の関脇となった照ノ富士は番付を手に笑顔を見せる

 日本相撲協会は27日、夏場所(5月10日初日、両国国技館)の新番付を発表し、2場所連続で東の関脇となった照ノ富士(23)は平成生まれ初の大関獲りに意欲を見せた。史上初2度目の7連覇となる35度目の優勝を狙う横綱・白鵬(30)は8場所連続で東の正位に座った。

 今年の目標に大関獲りを掲げている照ノ富士。春場所で13勝して優勝争いに絡み、今場所の成績次第では大関昇進の可能性もあるとあって「平成生まれの大関はいないんで、それを目指して頑張りたい」とあらためて意気込んだ。

 モンゴル出身ながら元号のくくりにこだわるのは「初めて日本に来た時に平成生まれ初の関取で(2歳上の)高安関が話題になっていた」ことが印象に残っているから。高安の他にも遠藤、逸ノ城ら平成生まれの同世代に対するライバル心は強い。三役昇進では高安や逸ノ城に先を越された。最近もファンから「逸ノ城!」と間違って声を掛けられる悔しさも味わった。今回は出世レースで抜け出すチャンスだけに、意欲たっぷりだ。

 大関昇進には三役で3場所33勝以上という目安があるが、今場所14勝以上なら三役3場所目を待たずに大関昇進の声が上がる可能性がある。審判部長を務める師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)が「大勝ちすれば可能性はあるんじゃない。でも後からついてくるもの。一番一番集中して自分の相撲を取らないといけない」と話すのを、隣席の照ノ富士はうなずきながら聞いていた。今場所の目標を問われると「中途半端な勝ち越しだったら駄目になる。まず2桁以上」と語った。あえて「14勝」とは口にせず、はやる気持ちを抑えていた。

 【夏場所番付メモ】

 ▽旭天鵬 幕内在位98場所となり、高見山を抜いて単独史上2位、外国出身力士では最長記録。

 ▽新入幕ゼロ 3場所連続の新入幕なしは09年秋~10年初場所以来で史上4度目。

続きを表示

2015年4月28日のニュース