佳純 混合複3回戦進出、初戦いきなり4失点も焦らず逆転

[ 2015年4月28日 05:30 ]

卓球世界選手権混合ダブルス2回戦に出場した吉村(右)、石川組

卓球世界選手権個人戦第2日

(4月27日 中国・蘇州国際博覧センター)
 混合ダブルスの1、2回戦が行われ、石川佳純(22=全農)吉村真晴(まはる、21=愛知工大)組が3回戦に進んだ。1回戦は緊張からスロベニアペアにてこずったものの、4―1で大会初勝利を挙げ、2回戦は4―0で完勝。丹羽孝希(20=明大)平野早矢香(30=ミキハウス)組も3回戦に進出。中学3年生コンビ、女子の平野美宇(15=エリートアカデミー)と伊藤美誠(14=スターツ)は、28日にダブルスとシングルスの初戦に臨む。

 数々の国際大会の舞台で戦ってきた石川でも、世界選手権の最初の試合は勝手が違った。「初戦の初戦なので緊張しました」。第1ゲーム、格下のペアにいきなり0―4とリードを奪われた。しかし、冷静さは保った。

 「焦りはありませんでした。一本ずつ返せばいいと思っていました」

 吉村とは11年からコンビを組んできた。前回13年パリ大会もペアで出場して3回戦敗退。今回は呼吸を合わせるため、事前合宿で毎日一緒に練習をした。「いつもはミックスの練習をあまりせずに大会に入っているが、今回はできている」。3週間近い時間で熟成させてきた成果が4連続失点後に生きた。5連続得点で逆転し、最初のゲームを奪取。実力を示した。「普通なら焦るところですが、お互いこうすればいいというものを持っていた」

 緊張が解けた2回戦は本来の力を発揮。4―0で圧勝した。試合後、石川は25日に大地震が起こったネパールを「東日本大震災の時は海外選手に声をかけてもらった。ネパールの選手に会う機会があれば声をかけたい」と気遣った。コートを離れても日の丸を背負う代表選手らしく振る舞う。

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2015年4月28日のニュース