みなみ連覇の予感 イメージ良いコースで「12アンダー」宣言

[ 2015年4月16日 05:30 ]

優勝記念植樹を行った勝

女子ゴルフツアー KKT杯バンテリン・レディース

(4月17日 熊本空港CC=6452ヤード、パー72)
 女子ゴルフツアーのKKT杯バンテリン・レディースは17日から3日間、熊本空港CC(6452ヤード、パー72)で行われる。昨年、ツアー史上最年少の15歳293日で優勝したアマチュアの勝みなみ(16=鹿児島高2年)は15日、18ホールの練習ラウンドを行った。勝は優勝記念の植樹にも参加。ディフェンディングチャンピオンとしての仕事をこなしながら、前人未到のアマによる大会連覇へ意欲を示した。

 偉業達成へのモチベーションは日に日に高まっている。勝は前日(14日)にコース入り。即日18ホールの練習ラウンドをこなし、この日も強風が吹きつける中、18ホールを精力的に回った。ツアー史上最年少優勝を飾ったあの日から1年。「昨年以上の成績を出したい」と連覇へ意欲を示した。

 昨年大会は「自分が打っているんじゃないくらいパターが入った」とグリーン上の好調が結果に表れた。今季はパットに苦しんでいたが、2週前のヤマハ・レディース葛城からパターを変更し、握り方も変えたことでストロークが安定。さらに「“去年はこのホールでバーディーパットを決めたな”とか思い出しながら回った。同じ所から打ったりもした」とイメージの良いコースでバーディー獲得の嗅覚を研ぎ澄ました。

 この日はアウトの9ホールを回った後、ディフェンディングチャンピオンが毎年必ず参加する記念植樹を行った。母・久美さんと祖父・市来龍作さんが見守る中、練習グリーン脇に槙の木を植え「優勝者として自分の名前が刻まれることはうれしいし、誇りに思う」と照れくさそうに笑った。

 昨年はツアー8試合に出場し、経験を積んだ。「今まではイケイケの攻めるゴルフだったけど、プロの試合では手堅くパーを取るというのも大事だと気づいた」と冷静なマネジメントも覚えた。この日はステップアップツアーのラシンク・ニンジニアRKBレディースで同じ高校2年のアマ、新垣比菜が優勝。「比菜ちゃんが頑張っているから、私も頑張らないと」と刺激を受けた。「去年は予選通過が目標だったけど、優勝したので今年は違う。通算12アンダーを目指す」と昨年、自身が塗り替えた大会最少スコアの通算11アンダー超えを宣言。有言実行を果たした先にアマによるツアー大会連覇という史上初の快挙が待っている。

 ▼昨年のKKT杯バンテリン・レディース 第1日、勝はインから出ると、14番から5連続バーディーを達成。6バーディー、ボギーなしの66をマークし、O・サタヤと並んで首位スタートを切った。第2日は5バーディー、4ボギーの71と耐え、首位と1打差の2位に踏みとどまる。この日はディズニー映画「アナと雪の女王」の主題歌を口ずさみながらラウンド。最終日は5バーディー、1ボギーの68で回り、イ・ボミの猛追を振り切って史上最年少優勝を達成した。

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