羽生 公式練習で完璧4回転 史上初「300点超え」目指す

[ 2015年4月16日 05:30 ]

練習で華麗なジャンプを見せる羽生

 エースの自覚が史上初の大台突破を実現する。フィギュアスケートの世界国別対抗戦は16日、東京・国立代々木競技場で開幕。ソチ五輪男子金メダリストの羽生結弦(ゆづる、20=ANA)らは15日、公式練習と会見を行った。普段は得点について目標を掲げない羽生が、「パーソナルベストというか、一番いいパフォーマンスをしないといけない」と気合を入れた。

 羽生の自己ベストは世界歴代2位の293・25点。公式練習では、4回転サルコーと4回転トーループを完璧に決めるなど、好仕上がりをアピールした。16日のショートプログラム(SP)、17日のフリーで会心の演技を見せれば、チャン(カナダ)が保持する295・27点の世界最高得点はもちろん、史上初の300点超えも視界に入る。

 世界国別対抗戦には初参戦。五輪金メダリストとして世界ランク1位として、日本をけん引する覚悟がある。「僕が一番、引っ張っていかないといけない。実績からも一番、期待されると思う」。練習での衝突事故や腹部手術など逆風続きだった今季だがラストは世界新記録で締めくくる。

 ▼世界国別対抗戦 国際連盟が主催する団体戦として09年に第1回大会が行われた。今大会には日本、ロシア、米国、カナダ、フランス、中国が出場。各国男女2選手ずつ、ペアとアイスダンスは1組が演技。各種目のSP、フリーの1位を12点とし、順位に応じたポイントの合計で争う。得点は公認される。今大会を含め全て4月に東京で開催され、日本は12年に優勝している。

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