羽生、堂々首位も「悔しいです」ノーミスだったジャンプで転倒

[ 2015年4月16日 21:31 ]

キスアンドクライで観客の声援に応える羽生(中央)

フィギュアスケート国別対抗戦 男子SP

(4月16日 東京・国立代々木競技場)
 羽生にとって衝突事故や腹部手術など苦難が続いた今季を締めくくる大会。男子SPでシーズンベストをマーク、さらに2位のエン・カン(中国)に9点以上の差をつけて首位に立ったが、演技後の表情は悔しさで広がった。

 開口一番「悔しいです」。振り返ったのは、後半のコンビネーションジャンプだった。

 冒頭の4回転を鮮やかに着氷すると、トリプルアクセルも完璧に降りてみせた。そして迎えた後半最後のジャンプ。最初の3回転ルッツでバランスを崩すと、直後の3回転トーループで転倒。練習ではミスがなく「精度を上げられたと思った」というが、それでも本番でミスし「練習不足なのかな」と分析した。

 3月の世界選手権で連覇を逃したことで「いつも以上に悔しさという原動力がある」。日本のエースとして、12ポイントを獲得してチームに貢献できたことには納得の様子。「また集中し直して全力で滑り切れればいいと思う」。17日のフリーで、今季の集大成の滑りを披露するつもりだ。

続きを表示

この記事のフォト

2015年4月16日のニュース