16歳・宮部 サオリン以来のJK五輪代表へアタック

[ 2015年4月16日 05:30 ]

緊張気味に会見に出席した宮部

 サオリン以来のJK五輪代表だ!バレーボール女子の日本代表が東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで記者会見を行い、真鍋政義監督(51)、木村沙織主将(28=東レ)ら選手25人が出席。今年の登録メンバー26人で唯一の高校生、宮部藍梨(あいり、16=大阪・金蘭会高2年)は、来年のリオデジャネイロ五輪で04年アテネ五輪の木村沙織以来、日本女子史上2人目の高校生代表を目指す。

 たくさんの“お姉さま方”に囲まれ、やや緊張気味の宮部。司会を務めた大林素子氏からマイクを向けられると「春高バレーよりも緊張してます。高いところから打つスパイクが持ち味なのでアピールしたい」と話した。

 昨年度は高校3冠を達成。今年1月の春高バレー決勝では両チーム最多の24得点を記録し、スパイクの最高到達点は今回のメンバー26人中2位の3メートル9だ。もちろん超高校級の実力も代表レベルでは未知数。真鍋監督も「アタック力は魅力だが、果たして代表でどれだけできるか」と、まずはその実力を見極める方針だ。宮部自身も「ただ高いだけでは、これからは通用しない」と自覚しており、現状ではリオ五輪が見えてこないことは承知している。「今は代表よりもインターハイに出たい」と話す無欲の16歳だが、地球の裏側で輝く可能性は十分だ。

 ◆宮部 藍梨(みやべ・あいり)1998年(平10)7月29日、兵庫県尼崎市生まれの16歳。小3からバレーを始め、大阪・金蘭会中3年で全中準優勝。金蘭会高1年だった昨年度は高校総体、国体、春高バレーの3冠を達成した。家族はナイジェリア出身の父と日本人の母、妹。1メートル81、63キロ。

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2015年4月16日のニュース