16歳・比菜 4打差逃げ切った 史上3人目アマチュア優勝

[ 2015年4月16日 05:30 ]

優勝トロフィーを手に、父の博昭さんと笑顔でポーズをとる新垣

女子ステップアップツアー ラシンク・ニンジニアRKBレディース最終日

(4月15日 福岡市東区上和白 福岡カンツリー倶楽部和白コース=6293ヤード、パー72)
 16歳の新垣比菜(沖縄・興南高2年)がステップアップツアー開幕戦で、史上3人目のアマチュア優勝を決めた。初日首位発進の新垣は4バーディー、5ボギーの73で通算イーブンパーとし、4打差で逃げ切った。同ツアーでのアマ選手の優勝は高橋恵(10年ANAプリンセスカップ=当時13歳)、堀琴音(14年ABCレディース=同18歳)に次ぎ3人目となった。

 4打差をつけた最終18番。新垣は40センチのウイニングパットを“お先に”とあっさり沈めた。プロ競技らしくない、初々しい優勝パットながら安どの笑みを浮かべた。

 「疲れました。後半につまずいて3つ落としてつらかった」。前半をイーブンで終えたが、後半は2オーバーまで後退。「焦りました。でも風が強く、みんなも伸ばせないから頑張ろうと思った」と15番でピンまで170ヤードを5Iで1・5メートルにつけてバーディーを決めた。難しい17番も140ヤードを7Iで3メートルに寄せ、通算イーブンとして後続に4打差。初出場の同ツアーで史上3人目のアマチュア優勝を果たした。

 3月のツアー開幕戦のダイキン・オーキッド・レディースでは33位。3年連続ベストアマに輝いた。それでも「プロの試合でもっと順位を上げるために飛距離を伸ばしたい」とドライバーを猛練習し、飛距離を約10ヤード上積みした。15日は母・純子さんの47回目の誕生日で「いいプレゼントになった」と胸を張った。

 ▼ステップアップツアー 女子ゴルフの下部ツアーで、日本女子プロゴルフ協会のレギュラーツアーに出場権を持たない選手および新人を対象に、試合経験を積ませるなどを目的として91年から始まった。今季は10月の京都レディースオープンまで14試合が行われる。

続きを表示

2015年4月16日のニュース