錦織次戦バルセロナOPへ切り替え「サービスゲームの精度上げる」

[ 2015年4月4日 05:30 ]

ストレート負けを喫し、2年連続のベスト4進出を逃した錦織(AP)

テニス マイアミ・オープン

(4月2日 米フロリダ州マイアミ)
 男子シングルス準々決勝が行われ、世界ランク5位で第4シードの錦織圭(25=日清食品)は同24位のジョン・イスナー(29=米国)に4―6、3―6のストレートで敗れ、2年連続の4強入りを逃した。序盤から強烈なサーブに苦戦し、最後まで対応することができなかった。次戦は昨年優勝したクレーで行われるバルセロナ・オープン(20日開幕)に出場する予定だ。

 初対戦のビッグサーバーに屈した。錦織は2メートル8の長身から打ち下ろすイスナーの最速229キロの強力なサーブを攻略できなかった。

 「コースが全く読めなかった。相手が良かったに尽きる」。13本のエースを奪われ、ブレークポイントを一度も握れず完敗。「しょうがない」と嘆いた。

 同じタイプで身長1メートル96のラオニッチ(カナダ)は何度も攻略してきたが、イスナーのサーブの角度は一段上だったという。「両サイドともワイドはフラットに来るし、リーチ以上のものがある。攻略できない気がするし、自分のサービスゲームの精度を上げないといけない」と課題を口にした。

 不運も重なった。第1セット、4―5の第10ゲームでは、ネットにかかったショットが2本、相手のポイントになり、ブレークを許した。「引きずっていた部分は多少あった」。第2セットの3―5で迎えた第9ゲームでは相手のドロップショットに追いつけず、思わず両手を広げる“お手上げポーズ”まで飛び出した。「自分も相手(イスナー)ぐらいにプレッシャーを感じずにできないと勝ち目がなかった」と振り返った。

 自身初となるマスターズ大会初制覇はお預けとなった。それでも6日付世界ランキングでは今大会3回戦で敗退したラファエル・ナダル(スペイン)を抜いて自己最高タイの4位に再浮上する。

 次戦は昨年クレーコート初優勝を飾ったバルセロナ・オープンを予定。昨年までと違い、大きなケガを抱えていないことは好材料だ。「体の調子も悪くない。去年のようなプレーを思い出していい結果を出したい」。日本のエースに下を向く暇はない。

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2015年4月4日のニュース