愛璃「きょうは100点」ストレッチ効果でイーグル!一気2位

[ 2015年4月4日 05:30 ]

ホールアウト後、笑顔を見せる斉藤愛璃

女子ゴルフツアー ヤマハ・レディース葛城第2日

(4月3日 静岡県袋井市 葛城ゴルフ倶楽部山名コース=6568ヤード、パー72)
 30位から出たツアー1勝の斉藤愛璃(25=程ケ谷CC)が1イーグル、3バーディー、2ボギーの69と伸ばし、通算2アンダー、142の2位に浮上した。今季から従来の調整方法を見直し“ストレッチ効果”で上位浮上につなげた。藤本麻子(24=富士通)が68をマークし、通算9アンダーで首位を守った。
【第2R成績】

 どんよりした雨空とは対照的に斉藤の表情は晴れやかだった。

「きょうは100点。天気が悪かったので我慢のゴルフということを朝から決めていた。その中で自分のベストのプレーができた」と声を弾ませた。

 安定したショットを武器にリーダーボードを駆け上がった。3番パー5は残り100ヤードの第3打を奥2メートルにつけてバーディーが先行。前半で2つ伸ばすと、圧巻だったのは12番パー4だ。

 ティーショットは左セミラフだったが残り144ヤード。「入ったところは見えなくて、カップを見たら“あっ入っている”って。我慢のゴルフの中で貯金ができてよかった」とイーグルに笑みをこぼした。

 愛らしい外見からは想像し難いが「トレーニングが大好き」という努力家。夏場になると毎年のように体重が減って飛距離が落ちるため、昨季までは予選落ちした直後の日曜と月曜はダンベルなどを用いた筋力トレーニングを徹底した。「おかげで飛距離が伸びた」というが、連戦が続くと疲れが抜けず「筋肉が張って毎日のように体調が違っていた。力んで打ってしまって悪循環だった」とショットを磨くはずの調整が足かせとなった。

 そこで、今季からストレッチに主軸を置いた調整に転換。体幹を鍛えつつストレッチで筋肉を柔らかく保つことで「飛距離も落ちずに疲れにくくなった」思い切った調整法の変更が吉と出た。

 昨年は賞金ランク61位でシード権を得られなかったため、予選会(QT)に出場。葛城GCで行われた最終QTで26位に入り、今季の出場権を確保した。

 「QTは天候が悪すぎて、きょうの天候の方がましだとプラスに捉えられた」と気負わなかったことも奏功。首位とは7打差だが、まだ36ホールを残す。「天候がどうなるか分からないが、自分のゴルフがしたい」とマイペースに差を詰めていく。

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2015年4月4日のニュース