新葉3位 日本女子5大会ぶり表彰台「今シーズン一番の演技」

[ 2015年3月8日 05:30 ]

表彰式で3位の樋口(右)はメダルを手に笑顔を見せる

 フィギュアスケートの世界ジュニア選手権第3日は6日、エストニアのタリンで行われ、女子で樋口新葉(わかば、14=日本橋女学館中)が合計185・57点で3位となった。日本女子の表彰台は10年に優勝した村上佳菜子(中京大)以来5大会ぶり。SP4位の坂本花織(14=神戸ク)が6位、永井優香(16=駒場学園高)は7位だった。エフゲニア・メドベデワ(15)が合計192・97点で優勝し、ロシア勢として5連覇を達成した。

 名前通り、フィギュア界に新しい葉を芽吹かせた。樋口がフリーをミスなく演じ、ジュニアグランプリ・ファイナルに続いて初出場で表彰台へ。「今シーズン一番の演技。凄く満足している」。浅田真央(中京大)が休養、鈴木明子さんが引退。18年平昌(ピョンチャン)五輪へ転機を迎える日本女子に、希望の光が差し込んだ。

 SPに続き、フリーでも自己ベストを更新だ。跳ねるように決めた高難度の3回転ルッツ―3回転トーループを皮切りに、7つのジャンプ全てで加点を引き出した。技術点は、出場選手でトップ。最初から最後まで、リンクを縦横無尽に駆け抜けた。

 無限の可能性を秘めた14歳のホープは、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)や4回転ジャンプにも取り組む。「トリプルアクセルはあと“4分の1”のところまできている。絶対に跳びたい」。大輪の花を咲かせるために、さらなる飛躍を誓った。

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2015年3月8日のニュース