オムロン4連覇&2冠王手!偉業へ慢心なし“挑戦者として”

[ 2015年3月1日 05:30 ]

勝利して喜ぶオムロンの選手たち

ANA CUP 第39回日本ハンドボールリーグ女子プレーオフ第1日

(2月28日 石川県・小松総合体育館)
 準決勝2試合が行われ、レギュラーシーズン2位のオムロンが、同3位の広島メイプルレッズに23―19で勝利。藤井紫緒主将(29)が両チーム最多の10得点を挙げる活躍を見せ、粘る相手を振り切った。3月1日の北国銀行との決勝では、リーグ4連覇と今季2冠に挑む。

 苦しみながらも接戦をものにした。前半を11―9で折り返すと、後半は藤井の攻撃力が爆発。日本代表で主将経験のあるレフティーは立て続けに得点し、オムロンを決勝の舞台へと導いた。「接戦の中で勝ち切ることができた。我慢強く守り、攻められた。自信になった試合」と振り返った。

 韓国出身で元日本代表監督の黄慶泳(ファンキョンヨン)監督は「厳しい試合になることは予測していた。心にもスタミナをつけるため、準備してきた」という。レギュラーシーズンで2勝1敗と競った相手に苦しめられることは織り込み済み。序盤に4点を奪われる展開だったが、最後まで気持ちで負けることはなかった。

 昨季の指令塔・石立がハンガリーリーグに移籍した。スローガン「Change of mind」を掲げた今季は昨年12月の全日本総合を制したものの、レギュラーシーズンは2位。決勝の相手、北国銀行には国体とレギュラーシーズンと合わせて1勝4敗と分が悪い。

 それだけに、藤井は「自分たちは女王だと思っていない。挑戦者として臨む。粘り強く戦うことに関しては、私たちが一番」と言い、指揮官も「自分たちのペースに持ち込みたい」と言い切った。

 4連覇と今季2冠に王手を懸けたオムロンが、攻守に粘って頂点に立つ。

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