サントリー 屈辱ノートライ完敗…TL5位からの下克上逃す

[ 2015年3月1日 05:30 ]

<ヤマハ・サントリー>ヤマハ・サウ(中央)の激しいタックルでタッチに押し出されるサントリー・松島(左)

ラグビー日本選手権決勝 サントリー3―15ヤマハ発動機

(2月28日 秩父宮)
 トップリーグ5位からの下克上を狙ったサントリーだが、わずか1PGに抑えられ完敗。大久保直弥監督はサバサバとした表情で「残念。相手が素晴らしいディフェンスを80分間した」と05年度以来の公式戦ノートライ負けを振り返った。

 常にボールを動かすアタッキングラグビーを貫き、準決勝ではパナソニックを破ったが、相手の密集への早い集散に手を焼いた。理想的なリズムで攻撃を仕掛けられず、ゴールラインに迫った場面もミスで自滅。CTB松島も「反則も多くなり、自分たちのペースに乗れなかった」と認めた。

 昨季は4季ぶりに無冠に終わり、今季は世代交代を加速させた。若手を積極起用した結果、トップリーグでは初めてプレーオフ進出を逃す屈辱を味わった。それでもワイルドカードから負けたら終わりの試合で白星を重ねて決勝に進出。松島に加えてプロップ垣永、CTB中村とルーキーの台頭は来季以降につながる。自身の去就については明言を避けた大久保監督も「人生と同じようにここからまた強いチームを目指していかないと」と前を向いた。

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