錦織 省エネ8強!「体力的にとても意味がある」59分料理

[ 2015年2月27日 05:30 ]

わずか59分料理!2試合連続のストレート勝ちで8強に進出した錦織

メキシコ・オープン男子シングルス2回戦 錦織圭 6―1 6―3 盧彦勲

(2月25日 メキシコ・アカプルコ)
 男子シングルス2回戦が行われ、世界ランク5位で第1シードの錦織圭(25=日清食品)は同61位の盧彦勲(31=台湾)を6―1、6―3のストレートで下しベスト8に進出した。26日(日本時間27日)以降の準々決勝では1月のブリスベン国際でペアを組み準優勝した、同33位のアレクサンドル・ドルゴポロフ(26=ウクライナ)と対戦する。

 わずか59分で試合を決めた。錦織は相手のショットがコートから外れて勝利が決まると、右手で軽くガッツポーズをつくった。「1回戦よりいいプレーができた。サーブもストロークも安定していた」と手応え。今季初優勝した2週間前のメンフィス・オープンは4戦中3戦がフルセットと競り合いが続いていたが、見違えるようなテニスで2試合連続ストレート勝ちした。通算200勝を飾ったばかりだが、次なるステージへの一歩となる201勝目は前日以上に鮮やかだった。

 前日より風は弱まり、本来の攻撃的なプレーを序盤から展開した。第1セットは1―1から5ゲーム連続で奪い、第2セットも2―3から4ゲームを連取。一気にたたみかける力強さも戻ってきた。「サーブから攻めるポイントも増えて余裕が出てきた。ストローク戦も焦らずにできた」と満足そうな表情を浮かべた。

 快勝の裏に不調だったサーブの安定がある。第1セットで第1サーブの確率を83%とし、試合の流れを引き寄せると、試合を通しても70%。今季開幕前はコーチのマイケル・チャン氏のアドバイスもあり、グリップの握りを変更するなどしてサーブを強化してきた。1月のブリスベン国際、全豪オープンの計8戦中7戦で第1サーブの確率は60%を超えていたが、メンフィス・オープンでは全4戦で50%台にとどまっていた。3月のマスターズの2大会を見据え、予定していたデルレービーチ・オープンを回避。十分な休養とトレーニングが復調を後押ししている。

 今大会は決勝が土曜に予定され、通常のツアー大会よりも日程が1日短い。出場2大会連続優勝を果たすには5日連続の試合となるため、59分の“省エネ”で切り抜けたことは大きい。3セットマッチで1時間以内に試合を決めたのは、1月のツアー初戦ブリスベン国際の準々決勝、トミック(オーストラリア)戦の58分以来、約2カ月ぶり。「体力的にはとても意味がある。しっかり睡眠をとって治療もしたい」とうなずいた。

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