中村3差発進!腰痛癒え虎視眈々…初V&賞金シード見えた!

[ 2014年11月1日 05:30 ]

<森永レディス2014初日>2番、ティーショットを放つ中村香織

女子ゴルフツアー樋口久子・森永レディース第1日

(10月31日 千葉県市原市 森永高滝カントリー倶楽部=6652ヤード、パー72)
 ツアー未勝利の中村香織(28=フリー)が4バーディー、1ボギーの69で回り、初優勝を狙える4位の好スタートを切った。アマチュアの勝みなみ(16=鹿児島高1年)は1バーディー、3ボギーの74で62位と出遅れた。66をマークした李知姫(35=韓国)が首位発進した。2打差の2位に上田桃子(28=フリー)と井芹美保子(29=フリー)が続いた。
【第1R成績】

 大きな瞳を輝かせた中村が意気揚々とホールアウトした。得意のアイアンがさえ、8番パー3は7Iで3メートルにつけてバーディー、後半の13番でも同じ7Iで3メートルにつけてスコアを伸ばし、首位とは3打差。「いいゴルフができました」と満足そうだった。

 実は開幕直前までトラブルに見舞われていた。3週前のスタンレー・レディースで「ギックリ腰みたいになっちゃった」と腰を痛めた。スタート前にロッカールームでAKB48のダンスを踊ってウオームアップをするのが中村流だったが、最近は腰痛でできなかった。さらに今週の開催コースは起伏が激しく練習ラウンドもひと苦労。そこで、開幕前日にプロ仲間の一ノ瀬優希が通う川崎市の整体院にすがる思いで足を運んだところ、「歩き方まで変わるくらいに体が楽になった」と驚くほどの効果が出た。

 ここ数試合は腰痛の影響でグリーン上にしゃがんでラインを読むことができずに苦戦していたが、この日は「しっかり座って読めた」。身軽になった体でバーディーを記録した。

 現在、賞金ランキングは58位。来季の賞金シードも気にかかるが、「気持ちと体がついてくればスコアになる自信はある」と力強い。今季はトップ10発進が6度も、2日目以降に失速して最高成績はKKT杯バンテリン・レディースの8位。「スコアを伸ばそうという気持ちが強かった。あすは新しい気持ちで臨めたら」。女優・宮地真緒似の28歳。腰痛を乗り越えた今、パッティングのラインだけでなく、勝利への道筋まで見えてきた。

 ◆中村 香織(なかむら・かおり)1986年(昭61)10月1日、京都市生まれの28歳。幼稚園で器械体操を始め、小学校高学年でアテネ五輪のジュニア強化指定選手としてナショナルチーム入りも腰を痛めて競技を断念。12歳からゴルフを始める。平安女学院3年で関西ジュニア優勝。07年にプロテスト合格。1メートル53、50キロ。

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