桃子 親知らず抜いて偏頭痛も…今季ベストの66発進

[ 2014年10月24日 05:30 ]

上田桃子は10番ティーショットを放つ

スポニチ主催女子ゴルフツアーNOBUTA GROUPマスターズGCレディース第1日

(10月23日 兵庫県三木市・マスターズゴルフ倶楽部=6445ヤード、パー72)
 上田桃子(28=フリー)が貫禄のゴルフで好スタートを切った。今をときめくアマの勝みなみ、ツアー2勝の堀奈津佳と同組となったが、格の違いを見せて今季ベストの66をマーク。「一日を通していいパットが決まってくれた。危ないパーパットはほとんどなかった」とほほ笑んだ。

 「ドローヒッターには攻めやすい」と話す通りショットもピンに絡んだ。2つスコアを伸ばして折り返すと、後半の5番は残り140ヤードの第2打を2メートルにつけてバーディー。7番パー3は「私の武器」と話す11Wで6メートルにつけてバーディーを奪うと、最終9番でも2メートルのバーディーパットがカップに沈んだ。上田の快進撃を間近で見た勝は「(ショットを)ピンに刺していて、凄い」と脱帽するしかなかった。

 実は20日に親知らずを抜いたばかり。この日も片頭痛で体調は万全ではなかった。それでも、風邪で開幕前日まで点滴を受けながら優勝した07年のリゾートトラスト・レディースを引き合いに「何かあった時のほうがいい結果が出る」と前向き。吉兆と捉えられる余裕が好スコアにつながった。

 3位に入った昨年と違い、今年は新たな気持ちで大会を迎えている。昨年は米ツアーからの撤退を決意し、日本ツアーのシード獲得へ気の抜けない戦いが続いていた。「一打でも上に行かないといけなかった」と重圧を感じながらのプレーだったが、今季は8月のCATレディースで優勝し、すでに来季のシードも当確。「去年より楽にやれている」と不要な気負いはない。

 今の目標は「ビッグスコアを出すこと」という。それを達成した時、今季2勝目がおのずと見えてくる。 

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2014年10月24日のニュース