37歳小田龍 28歳勇太“先生”のおかげ 3位死守

[ 2014年10月11日 05:30 ]

<トーシン・トーナメント2日目>1番、ティーショットを放つ小田龍一

男子ゴルフツアー トーシン・トーナメント第2日

(10月10日 岐阜県加茂郡 トーシンゴルフクラブセントラルコース=7004ヤード、パー72)
 09年日本オープン覇者の小田龍一(37)が66を出し、通算13アンダーの3位をキープした。今季は賞金ランク82位と苦しむ中、9歳年下の師匠、池田勇太(28=日清食品)のアドバイスで8バーディー(1ダブルボギー)を量産。池田も66で10位に浮上し、異色師弟による優勝争いの可能性も出てきた。I・H・ホ(27=韓国)が63で通算17アンダーの単独首位に立った。

 師匠に尻を叩かれ続けた小田龍のエンジンがかかってきた。前日65でこの日は66。賞金ランク82位であえぐ中、2日連続好スコアに息をついた。

 「前半は欲をかかないという気持ちでできた」

 インから出てバーディー発進し、12番は10ヤードのチップインバーディー。13、15番は6メートル前後のバーディーパットを沈めるなどハーフで30をマークした。後半は6番でダブルボギーを叩きながら、3位と好位置を守った。

 09年日本オープン優勝による5年シードは今年で切れる。獲得賞金は500万円足らず。シード喪失危機に手を差し伸べてくれたのが、4年ほど前から“師弟関係”を結び「先生」と呼ぶ9歳年下の池田だ。前週トップ杯東海クラシックはクラブの調整などで手助けを受け、今季最高の18位。この日も「ショットはいいんだろ?」「はい、いいです」と“師弟の会話”を交わした。「年は下だけど、はるかにクラブのことやゴルフ界のことを知っているから教えられてばかり」。両者が切に願うのは最終日最終組での優勝争いだ。ため口全開の28歳と、平身低頭な37歳。異色師弟対決が実現すれば、小田龍はますます頭が上がらなくなる。

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