白井 床連覇「イメージできた」日本勢44年ぶりの快挙狙う

[ 2014年10月11日 08:30 ]

種目別決勝に向けた練習を終え、引き揚げる白井健三

体操世界選手権

(中国・南寧)
 ひねり王子が万能キングに続く。11日の種目別決勝・男子床運動で連覇を狙う白井健三(18=岸根高)は、最終調整で「シライ」の名がついた2つの技をチェック。9日の個人総合決勝を観戦し、内村航平(25=コナミ)の演技に刺激を受けた。

 戴冠のイメージはもう描いている。白井が狙うのは66、70年の中山彰規以来、日本勢44年ぶりとなる床運動の連覇。10日の練習では前回大会で成功し「シライ」の名前が付いた2つの技などを確認し「調子はずっといい」と笑顔だった。9日は個人総合決勝を観戦し、内村や田中の美しい演技に刺激を受けた。自身のツイッターには「自分がガッツポーズしてるイメージできた」と書き込んだ。

 武器はDスコア(演技価値点)7・4点を誇る世界最高難度の構成だ。予選ではラインオーバーの減点で16・033点となり、デニス・アブリャジン(ロシア)と0・033点差の2位通過。団体総合決勝でも「シライ2」でラインを割り「とにかく12メートル(四方)の中で収めたい」と言った。

 中国でも人気があり、個人総合決勝進出者から選ばれる「エレガンス賞」の有力候補者に対象外ながら挙げられたほどだ。大学生中心の女性ボランティアからは「格好いい」と写真撮影を求められる。金メダルを逃した団体総合決勝では採点に不満を漏らした18歳は、圧倒的なパフォーマンスで連覇をたぐり寄せる。

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