錦織 全米準Vから帰国 悲願ATPファイナル出場へ「優勝狙う」

[ 2014年9月14日 05:30 ]

錦織(中央)は大勢のファンに出迎えられながら成田空港に到着

 テニス4大大会の全米オープン男子シングルスで日本人選手初の準優勝に輝いた錦織圭(24=日清食品)が13日、成田空港着の航空機で帰国し、成田市内で記者会見を行った。シーズン上位8人によるATPツアーファイナル出場に向け凱旋試合となる楽天ジャパン・オープン(29日)など出場予定の残り5大会での優勝を目標に掲げた。成田空港には約300人のファンが詰めかけ、記者会見にはカメラ18台、報道陣135人が駆けつけた。

 成田空港の帰国ゲートに錦織が姿を現すと、ファンら約300人から歓声と拍手が起こった。約30人の警察官や警備員が配置され、錦織は少し驚いた表情を浮かべたが、会釈を繰り返し、ファンからのサインに応じる場面もあった。「今までで一番、人がたくさんで、カメラもいてとてもうれしい」とはにかんだ。

 偉業達成にも休む暇はない。今季の上位8人しか出場できないATPツアーファイナル出場権獲得に向け、残り5試合に出場の予定。現在上位3選手が決定し、錦織は6位につける。「5大会で結果を出して、あと1勝を目標にやりたい。(グランドスラムに次いでポイントが高い)2つのマスターズがキーになる。準決勝や決勝に入っていけたら確定してくるかな」。さらに今月29日に開幕する楽天ジャパン・オープンは唯一の日本開催のツアー。「2年前に優勝しているし、得意のサーフェスなので優勝を狙っていきたい」と凱旋Vにも意欲。今季は全米室内選手権とバルセロナ・オープンで優勝しており、シーズン3勝目を狙う。

 将来的な目標はもちろん世界1位。「ほんの少し夢に近づいたと思っている」。全米オープンではトップ10の3選手を撃破。「ランキングを上げるためにはコンスタントに4大大会で4強、8強に入ること。周りの(見る)目を変えていく結果を出さないといけない」と今後を見据えた。

 20年東京五輪は30歳で迎える。「6年もあるので、まだ分からない。でも脂が乗ってていい時期。自分自身メダルを獲れればうれしいし、日本に力というか、恩返しできればいい」と話した。短い日本滞在では日本食が楽しみだと言い「一番食べたいのはアユ。でも時期じゃないので食べられないと思うので、お魚が好きなので、ノドグロとかあったら食べたい」と笑顔。世界のKeiがファイナル進出に向け、英気を養う。

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2014年9月14日のニュース