尾崎健 天国の夫人にささげる優勝「泣きそうになった」

[ 2014年9月14日 05:30 ]

シニアツアー、コマツオープンに優勝した尾崎健夫

 男子ゴルフのシニアツアー、コマツ・オープンは13日、石川県小松CC(6910ヤード、パー72)で最終ラウンドを行い、初日から首位の尾崎健夫(60=エフティコミュニケーションズ)が7バーディー、2ボギーの67で回り、通算14アンダー、202で優勝した。優勝賞金は1200万円。弟の尾崎直道(58=フリー)がボギーなしの8バーディーのベストスコア64をマークして急追したが、1打及ばず2位だった。さらに2打差の3位は倉本昌弘(59=フリー)だった。

 天国の夫人にささげる5年ぶりの優勝だった。弟・直道に1打差に迫られて迎えた18番パー5。尾崎健はバンカーからの3打目を1メートルに寄せた。「ピンについた瞬間、泣きそうになった。いろんなことがあったから」。昨年3月に妻で女優の坂口良子さんをがんで亡くし「全てを思い出した」という60歳は涙をこらえてパーをセーブした。「背中を押してくれたのかな。墓前に花を供えます」。今年7月には94歳の母・寿子さんも他界した。優勝をかみしめる男の目には光るものがあった。

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2014年9月14日のニュース