清水 メダルあと一歩…3決で敗戦も3勝 リオへ手応え

[ 2014年9月13日 05:30 ]

男子グレコローマン75キロ級3位決定戦で米国選手(下)に敗れた清水

レスリング世界選手権第5日

(9月12日 ウズベキスタン・タシケント)
 3階級が行われ、男子グレコローマンスタイル75キロ級で清水博之(28=自衛隊)が3位決定戦でテクニカルフォール負けを喫し、メダル獲得を逃した。85キロ級の天野雅之(25=中大職)は4回戦で敗れて敗者復活戦、女子63キロ級の渡利璃穏(22=アイシンAW)は1回戦で敗退。女子は全8階級が終了し、金4個、銀1個のメダルを獲得。16年リオデジャネイロ五輪に合わせた階級区分変更で前回大会より1階級増えたが、金4個は08年大会以来となった。

 3勝する大健闘を見せたが、表彰台を逃した。清水は3位決定戦で寝技の防御で迷いが出て4点を取られ、最後に投げられてテクニカルフォール負け。敗戦後はマット上に突っ伏して、悔しがった。「狙えたメダルを落とした」とうなだれたが、昨年の66キロ級から階級を上げ、豊富なスタミナを生かすスタイルが通用。「昨年から成長しているし、まだ伸びる」と強豪がひしめく階級で自信を得た。

 初戦の2回戦で終盤に逆転して勝ち、勢いに乗った。4回戦では終盤に投げ技を決めて競り勝った。プレッシャーをかけ続けて相手を消耗させ、終盤の得点が目立った。「昨年は初戦負けだったので注目されていなかったが、いい意味で期待を裏切った」と誇った。

 妻はロンドン五輪48キロ級金メダルの小原日登美さんの妹、真喜子さん。グレコは代表選考の1番手が仁川アジア大会に出場、2番手が世界選手権に派遣された。世界選手権3位の妻と同じ色のメダルに迫ったが、あと一歩届かず「まだまだっす」と苦笑い。28歳ベテランがリオデジャネイロ五輪への手応えをつかんだ。

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2014年9月13日のニュース