錦織が“アジアの顔” テニス親善大使としてツアー盛り上げ

[ 2014年9月11日 09:24 ]

ニューヨークのユニクロ5番街店では店内のディスプレーに錦織への祝福メッセージが

 テニスの全米オープン男子シングルスで準優勝した錦織圭(24=日清食品)がアジアの“テニス親善大使”を務めることになった。19日に中国・香港で行われるツアーのプロモーションイベントに参加するもの。アジア勢で初めて4大大会の決勝進出を果たしたことで、選手代表としての大事な役回りでは、より注目を集めることになる。

 テニス界は今季の4大大会を全て終え、ツアーは終盤戦に突入。「アジアン・スイング」と呼ばれるシリーズが始まる。錦織も出場するマレーシア・オープン(22日開幕)、楽天ジャパン・オープン(29日開幕、有明テニスの森公園)など、3週間で5つの大会がアジアで集中開催される。それらの大会を盛り上げるために実施されるのが19日に中国・香港で行われるツアーのプロモーションイベントで、全米オープンでアジア勢初の決勝進出を果たした錦織は“地元”で選手代表を務める格好となった。

 プロモーションイベントでは、スポンサー企業とのパーティーや記者会見のほか、子供との交流なども予定されている。錦織のほかにはミロシュ・ラオニッチ(23=カナダ)が参加する。2人はツアーの新世代を代表するフレッシュな顔触れで、全米オープン4回戦では午前2時26分終了という真夜中の激闘を演じた。今度は親善大使として“共闘”することになる。

 錦織の人気は日本だけでなくアジアに及んでおり、決勝の模様は中国、韓国でも大々的に報じられた。中国のニュースサイトの新浪網は「日本やアジアの記録をさらに塗り替える可能性がある」と期待を込めた。錦織の最新世界ランクはアジア勢単独トップの8位まで浮上。名実ともにアジアNo・1プレーヤーとなり、今後はコート外でもさらに脚光を浴びていきそうだ。

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