遼、全英オープン新兵器はタラコ!?風に負けない低弾道2U

[ 2014年7月16日 05:30 ]

練習ラウンドでティーショットを放ち、ボールを見つめる石川

 17日に開幕する全英オープン(英国ロイヤルリバプールGC)に備え、石川遼(22=CASIO)は15日、練習ラウンドなどで調整した。18ホールを回った14日は本番を想定して全英仕様のクラブを試し、新兵器となる2Uに手応えをつかんだ。松山英樹(22=LEXUS)はラウンドせず、約3時間半にわたってパットやアプローチなどの練習を行った。

 2年ぶりの全英の雰囲気を確かめた。石川は予選ラウンドで同組となったウェストウッド(英国)らと14日に練習ラウンドを行った。初めてのコースの印象を「凄く難しい。実際の距離以上に長く感じる」と表現した。

 投入を検討している新兵器にも手応えをつかんだ。14日の練習ラウンドではロフト角18度の2Uを試し打ち。右からのフォローの風だった最終18番ではその2Uで第1打をフェアウエーに置き、「いいショットだった」と胸を張った。「打つのは初めて」というタラコ形のアイアンユーティリティーは、キャリーで245~250ヤードの飛距離。直前の北海道合宿で話した通り、6Wと入れ替える予定だが「いい感じ。ウッドとしてもアイアンとしても使える」とご満悦だ。強い海風にさらされるリンクスコースでは風に負けない低い弾道のショットが求められるが「感覚としては6Wの3分の1ほどの低さ。意図しなくても低い球が出る」と好感触だ。

 6月の国内ツアー、長嶋茂雄招待セガサミー・カップで自身2季ぶりの優勝を飾った。その結果、世界ランキングが99位から76位に浮上。補欠1番手となり、出場権を持っていたストリッカー(米国)の欠場で出場資格を得た。滑り込みでの出場だが、心は落ち着いている。セガサミー・カップ後も北海道でスイング固めの合宿を続ける予定だっただけに「僕にとっては引き続き合宿のようなもの。急に出場が決まったからといって思うことはない」と冷静だ。

 15日も午前9時半ごろにコースに現れ、ショットなどを入念に確認してから練習ラウンドに向かった。「だいぶ球を打つ体力もついてきた」と移動による疲労や時差ボケもなく、体調は万全。心強い新兵器を得た22歳は、開幕を待ち望んでいる。

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2014年7月16日のニュース