松山に南アの黒豹太鼓判「ストロング!」10日マスターズ開幕

[ 2014年4月10日 05:30 ]

練習ラウンドでティーショットを放つ松山英樹

 ゴルフの祭典、マスターズは10日、米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGC(7435ヤード、パー72)で開幕する。日本勢唯一の出場となる松山英樹(22=LEXUS)は“南アフリカの黒豹(ひょう)”ゲーリー・プレーヤー(78)、そして、マーク・オメーラ(57=米国)の歴代マスターズ王者2人から心強いエールを送られた。9日に練習ラウンドで最終調整した怪物はいよいよ2年ぶり3度目の大舞台に挑む。

 左手首に不安が残る松山に勇気の出る言葉が贈られた。8日に会場を訪れたプレーヤーは、日本を代表する選手へと成長した松山について聞かれると「ストロング!素晴らしい選手だ」と実力を絶賛。今大会での活躍を期待した。松山は2度目のマスターズ出場を決めた11年末に、プレーヤーから「厳しく練習して自分を信じなさい」と英語で書かれた色紙を知人を介してもらっている。マスターズ3度優勝、メジャー9勝の伝説的選手からの太鼓判は何より心強かった。

 さらに、開幕前日の9日には偶然居合わせた98年大会覇者のオメーラと9ホールをプレー。15番パー5ではバンカーから3打目を直接決めてイーグル。池越えの16番パー3では恒例の水切りショットを決めて互いの右拳を合わせた。松山については「技術的に素晴らしい。球の打ち分けもできて、アプローチも良い。明るい未来が待っている」と高評価。例年ウッズと練習ラウンドを行う実力者からも貴重な言葉を贈られた。

 左手首の状態と相談しながらの調整が続いている。8日の練習ラウンドも「18ホールいこうと思ったけど、気が向かなかった」と9ホールで切り上げていた。途中、左手首をストレッチする場面もあり、一緒に回ったフェルナンデスカスタノ(スペイン)のキャディーは9番グリーンで「手首を休ませたい」と言われたことを明かした。開幕前の2日間で合わせて1ラウンド。本番へ向け、昨年末から違和感の残る患部に負荷を掛けないことを選択した。

 ただ“怪物”は昨年の日本ツアーでも左手首に不安を抱えながら賞金王になったように本調子でなくても結果を残す技術と精神力がある。「調子は全然上がってない。その中でいかに自分のプレーができるか。コースに対するイメージは湧いてきた。いいスタートを切りたい」。メジャー王者2人の言葉を信じて2年ぶりの1番ティーに立つ。

 ≪ドナルドソン&スネデカーと同組≫予選ラウンド2日間の組み合わせが8日に発表され、松山は、2季前に米ツアーのフェデックス・カップで総合優勝した実力者のブラント・スネデカー(33=米国)、今季のキャデラック選手権で2位に入ったジェイミー・ドナルドソン(38=英国)と同組となった。

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