真央 5月中に進退結論、イベント出演断り熟考へ

[ 2014年4月10日 05:30 ]

世界選手権で優勝し、金メダルを手に笑顔の浅田真央

 フィギュアスケート女子で世界選手権3度制覇の浅田真央(23=中京大)が自身の進退について5月中にも結論を出すことになった。3月の世界選手権終了後、ゆっくり考える意向を示していたが、4月はアイスショーで多忙を極めている。5月はさまざまなイベントの出演依頼を断っていることが判明し、じっくりと自己と向き合って決断を下す方針だ。

 現役続行か、引退か。日本人最多となる3度目の世界選手権後も「ハーフハーフ」と表現した浅田の心の針は、まだどちらにも振れない。3月30日の埼玉での同選手権エキシビションに始まり、ここまでアイスショーなどに立て続けに出演。今後も東京、名古屋、大阪、横浜でショーがあり、浅田は多忙を極めている。関係者は「4月はショーがたくさんあって、なかなか落ち着いて考えられない」と明かし、今月中の決断は難しいという見解を示した。

 自己と向き合う時間を確保するため、5月はさまざまなイベントの出演依頼を断っている。「ゆっくり考えてもらうためにも、予定はなるべく入れないようにしている」と関係者。7月には浅田が主役を務める恒例のアイスショー「ザ・アイス」が開催される。「ザ・アイス」でお披露目する新エキシビションのプログラムは、6月に海外で作る予定。5月中に進退の結論が出て現役続行になった場合は、新エキシビションとともに来季用のプログラム作りにも着手する。

 日本スケート連盟は4月中に日本オリンピック委員会(JOC)に強化指定選手の候補リストを提出する必要があるが、JOC選手強化本部長で日本スケート連盟の橋本聖子会長(49)は、「ゆっくり考えればいい。4月中に決まらなくても、JOCとしても何も問題はない」と話した。4月はファンの前で華麗な滑りを披露することに集中。5月は自己との対話に集中し、浅田が一つの結論を導き出すことになる。

続きを表示

2014年4月10日のニュース