錦織 世界4位撃破!3時間超の死闘制し初8強入り

[ 2014年3月27日 05:30 ]

フェレールを下し、準々決勝進出を決め、ガッツポーズする錦織

ソニー・オープン

(3月25日 米フロリダ州マイアミ)
 男子シングルス4回戦で、世界ランク21位の錦織圭(24=日清食品)が昨年準優勝で同4位のダビド・フェレール(スペイン)を7―6、2―6、7―6で破り、この大会初の8強入りを果たした。最終セットのタイブレークで4度のマッチポイントをしのぎ、11―9で粘り勝った。26日(日本時間27日)の準々決勝で元世界1位の第5シード、ロジャー・フェデラー(スイス)と対戦する。

 3時間を超える死闘を制し、錦織が今大会初めて8強入りした。フェレールのショットが大きく外れて勝利が決まると、両手でガッツポーズ。そして、喜びと驚きが入り交じったような表情で頭を抱えた。「タフな選手を相手に、長い試合を勝てたのはうれしい。体力的には問題なかったので最後まで戦えた」と充実感を漂わせた。

 朝からの雨で試合開始が遅れたが、試合開始と同時に強い日差しが照りつけた。その過酷な状況下で、粘りに粘った。第1セットは先に相手のミスでブレークに成功。タイブレークに持ち込まれたものの、このセットをしぶとく奪取。第2セットは圧倒されたが、集中力は切らさなかった。勝負をかけた最終セットでは攻撃的なテニスに徹し、第1セット同様にタイブレークに突入。4度のマッチポイントはいずれもしのぎ「劣勢の方が攻めていけている。サーブが悪くても勝てているのは強くなっている証拠かな」と自信を深めた。フェレールを破ったのは12年ロンドン五輪以来。トップ10からの勝利は通算10勝となった。

 準々決勝の相手は元世界1位のフェデラーで、対戦成績は1勝1敗。4回戦を6―1、6―2で片付けた元世界王者は、激闘を経た錦織と比べれば体力面でアドバンテージを持つことになるが「彼は常に全力でぶつかってくる」と警戒した。日本のエースは「誰が来ようとチャンスはある」と闘志を燃やした。

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2014年3月27日のニュース