全日本モーグル、男子は遠藤が初Ｖ「本当にうれしい」

　フリースタイルスキーの全日本選手権モーグル第１日は２７日、長野県Ｈａｋｕｂａ４７ウインタースポーツパークでモーグルが行われ、男子は決勝２回目に２４・９６点を出した遠藤尚（忍建設）が初優勝した。２位は西伸幸（白馬ク）で、３位が吉川空（ニセコＢ＆Ｊ）だった。最終日の２８日はデュアルモーグルが行われる。

　男子のエース遠藤が悲願の初優勝を飾った。これまで２００８年と０９年に表彰台に上ったが、昨季は膝の痛みで欠場するなど頂点には立てずにいた。「このタイトルを取りたいという思いが強かった。本当にうれしい」と興奮気味に話した。

　決勝１回目は第２エアの前でバランスを崩したため、着地が左隣のレーンにずれてしまった。ソチ五輪の決勝１回目で敗退する原因となった痛恨のミスを繰り返し、「ショックだった」という。

　だが、３位で勝負の２回目に進むと気合を入れ直した。２０秒０２という圧倒的なスピードで滑り降りての優勝に「アタックできて良かった」と満足げだった。