沙保里どうするW杯…父告別式、最後まで出席なら出場できず

[ 2014年3月13日 05:30 ]

2日連続で弔問する女子レスリング日本代表の栄監督

 11日にくも膜下出血で父・栄勝さん(享年61)を亡くしたレスリング女子五輪3連覇の吉田沙保里(31=ALSOK)は12日も三重県津市内の実家から一歩も外出しなかった。

 道場に安置された遺体には15日開幕の国別団体戦W杯(東京都板橋区、小豆沢体育館)でお披露目される新ジャージーが掛けられており、吉田は泣きながら寄り添っているという。

 一方で、そのW杯への出場を吉田が希望した場合、最愛の父の告別式に最後まで出席できないことが明確になった。14日に行われる前日のメディカルチェックは午後5時からで、計量は同5時45分から6時15分までの30分。告別式は14日午後0時30分から津市内で行われる予定で、メディカルチェックを受けるためには、午後2時までに移動を開始しなければならない。

 栄監督は、日本協会の副会長で、吉田の母校・至学館大の谷岡郁子理事長が出場に反対していることも明らかにし「最後は本人の決断を優先したい」と話した。W杯は08年北京、12年ロンドンの両五輪前に外国人選手に苦杯を喫した因縁の大会。早ければ13日の通夜のあと、本人が意思を表明する。

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2014年3月13日のニュース