白鵬 九州7連覇へ危なげなし、早くも7度目年間最多勝決めた

[ 2013年11月11日 06:00 ]

隠岐の海(右)を押し出しで破った白鵬は、年間最多勝を決めた

大相撲九州場所初日

(11月10日 福岡国際センター)
 九州場所7連覇を狙う白鵬が隠岐の海を危なげなく押し出し、今年70勝目を挙げて13年の年間最多勝を確定させた。年6場所制となった58年以降で年間最多勝7度は北の湖と並んで最多となり、自身が持つ連続記録も7年に更新。支度部屋では「今年の1つの目標を達成できた」と一応は喜びの言葉を述べたが、記録よりも気になることが“2つ”あった。

 1つ目は土俵の軟らかさだ。九州特有の赤土で作られているが「軟らかい。でこぼこ。普通に下がっただけで赤土が出てくる。先発親方に見てもらいたい」と物言い。「引っかかって(見せ場の)せり上がりが行かない」と横綱土俵入りの際から気になっており「今場所は危ない」と現役トップとして呼びかけた。

 2つ目は不入りだ。昨年の初日よりも約500人多い4971人が入場したが、80%以上が目安とされる満員御礼はなし。「初日に満員出なかった?」と報道陣に逆質問し、年間最多勝を達成しても「満員の前でというのがあった」と寂しさを残した。2日目も勝てば単独年間最多勝と最速横綱500勝を決めるが、興行そのものに対して物申す姿は余裕の表れ以外の何ものでもなかった。

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2013年11月11日のニュース