佐伯 粘り実らず後退…通算2アンダー、7位終戦

[ 2013年8月5日 06:00 ]

ラウンド中、笑顔を見せる佐伯

USLPGAツアー 全英リコー女子オープン最終日

(8月4日 英国セントアンドリュース オールドコース=6672ヤード、パー72)
 第3ラウンドの残りと最終ラウンドを行った。佐伯三貴(28=日立アプライアンス)は首位に2打差の3位で最終ラウンドに臨んだが、通算2アンダーとスコアを落とし、7位タイに終わった。9位で出た比嘉真美子(19=フリー)も通算2アンダーで7位タイ。上原彩子(29=モスフードサービス)は通算2オーバーで最終ラウンドをホールアウトし17位タイだった。

 首位に2打差で迎えた最終ラウンド。佐伯はいきなり落とし穴にはまった。1番パー4の第2打をクリークに入れて痛恨のダブルボギーを叩いた。その後はパーを並べたが、8番パー3はティーショットでグリーンを大きく外してボギー。11番パー3ではティーショットをバンカーに打ち込みボギー。続く12番もボギーとした。14番で1・5メートルをねじ込み、通算3アンダーに戻したが、優勝戦線からは遠のいた。

 午前の第3ラウンドは風の影響でショットが乱れたものの、74でまとめた。首位に1打差の2位から出て2番のバーディーで単独首位に浮上した。その後、再逆転されたが、9番の1メートルのバーディーパットを沈め、再び追い付くなど粘った。11番から3連続ボギー。それでも16番でバーディーを奪い返すなど、プレッセル、ルイスら強豪と競り合った。「いいボギーもあった。まだチャンスなので前だけ向いて頑張りたい」と最終ラウンドに望みをつないだ。

 前日は強風が吹き午後0時半すぎに中断。午後6時すぎに中止が決まった。長時間待たされ、スタートできなかったが「あしたになれって願っていたので、良かったです」とむしろ安どしていた。最終日は36ホールを回ることになったが「長丁場だけど、楽しみが1日伸びたと思ってやりたい」と前向きだった。最終日は組替えがないため、第3ラウンド、最終ラウンドとも最終組となったが、気負いはなかった。

 しかし、過酷なコンディションの中、苦しんだ。16番でバーディーを奪って通算4アンダーとしたものの、17番で痛恨のダブルボギーを叩いた。77年全米女子プロを制した樋口久子以来36年ぶりとなる日本人女子のメジャー制覇はならなかった。

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